第75回食道色素研究会

第75回食道色素研究会
Japanese Research Society for Early Esophageal Cancer and chromoendscopy

第75回食道色素研究会を下記のごとく開催致しますので、ご案内申し上げます。

事前検討会日時 平成28年8月5日(金)13:00 ~17:00
会場 東京医科歯科大学医学部附属病院 症例検討室(B棟5F)予定
研究会開催日 平成28年8月6日(土) 9:00 ~16:00
研究会会場 東京医科歯科大学 M&Dタワー2階 鈴木章夫記念講堂

主題

「食道学会分類による深達度診断の現状と課題」

NBI拡大観察の普及に伴って、食道表在癌における部位別診断の精度は向上した。一方で、拡大観察で視認できるのはごく表面的な変化のみであり、腫瘍先進部の浸潤形態を必ずしも表しているとはいえず、限界があるのも事実である。通常観察やEUS、食道造影の所見が実際の腫瘍の様子をより反映していたという経験は少なからず存在する。拡大観察の特徴として、B2血管の特異度の低さが明らかになっており、組織学的対比によりそのバリエーションの存在も報告されている。その他、誤診の原因として、B3血管の感度の低さ、微小浸潤例、浸潤部における付着物やびらんの存在、導管内伸展からの粘膜下層浸潤例、表層を深部の浸潤胞巣とは離れた浅い癌の構造が覆う腫瘍、特殊型食道癌など様々な要因が考えられる。

今回は拡大観察を含めた術前診断を行い、治療を行ったが、切除検体で術前の予測とは異なる病理結果を得た症例、特に拡大観察とそれ以外のモダリティーに乖離が生じ、診断に苦慮した症例を募集する。

どのような病変に拡大観察が有効で、また逆にどのような場合に、拡大観察以外のモダリティーを積極的に活用すべきなのか、方向性を見出すことを目標としたい。

NBI拡大観察の有用性と限界を明らかにし、今後の診断手順の一助となるような議論ができれば幸いである。

演題募集要項

抄録は所属・演者名・本文を400字以内で作成し、テキストファイルで添付して下記抄録送付先にメールで応募して下さい。尚、発表は各自ノートパソコンを持参して頂き、プロジェクター1台での映写発表となります。

締切日 平成28年5月31日(火)必着
抄録送付先 食道色素研究会 事務局 (担当:滝澤優名)
東京医科歯科大学 消化管外科学分野
〒113-8519 東京都文京区湯島1-5-45
TEL:03-5803-5254 FAX:03-3817-4126
E-mail:sikiso.srg1@tmd.ac.jp

第75回食道色素研究会 当番世話人
がん・感染症センター都立駒込病院 内視鏡科 藤原 純子
〒113-8677 東京都文京区本駒込3-18-22
TEL 03-3823-2101、FAX 03-3823-5433
E-mail: j.fujiwara@cick.jp

共催 食道色素研究会
興和創薬株式会社